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年末の入院録⑦ [入院録]

術後1日目。。
鼻からのチューブが喉の粘膜にあたる痛さに閉口しながら迎えた朝。
余りの煩わしさに看護師さんに訴えても「我慢してね」・・。
早く外科のドクター来てくれないかなぁ~~。
ちなみにこの鼻のチューブは、胃まで入っていて
吐き気を抑えるよう胃の中を減圧する働きをしているそうです。


お待ちかねの外科ドクターが回診に来た時には
現状報告よりも先に「先生、鼻のチューブ抜いて下さい!」と
切願したのにも関わらず、私の状態をチェックしたドクターは
「ん~、これはもう少し入れておこうねぇ~~。
 それよりも、酸素の方が良い状態だからマスクを外しましょう。」
(そっちですか。^^;)

それでも、問題の鼻チューブも午後には取れました。
点滴も手の甲のは抜かれ、最初から腕に注しているのだけに・・。
モニター類も外されて、段々軽装備になりました。
いやぁ~、次々と管や器具が取れていくのは嬉しいものです。
更には看護師さんが、全身を温かいタオルで拭いてくれて
気分的にはサッパリしたのですが、
前夜の寝不足と38℃後半の熱のせいで身体はグッタリです。


術前に看護師さんから受けた手術後の生活説明で、
「手術翌日には、なるべくベッドを起こして過ごしましょう」とあったので
午後はベッドを起こして過ごしてました。
主人も一旦自宅へ帰って行ったし、軽装備になった安堵感から
ついウトウトとしてました。

そこへ、この日私の担当のベテラン?看護師さんが来て
「カンクリさん、寝てばかりじゃダメですよ~[exclamation×2] さぁ、起きて[exclamation]
「はーーぁ?!」
「術後は寝てばかりじゃダメなんです[exclamation×2]
 血栓が脳や肺に飛んで別な病気になっちゃうんですから・・。」
「それは判ってますけど、今はちょっと辛いんです。[ふらふら]
「じゃ、ベッドの縁に座るだけでイイですから。」
「エーーッ、今やるんですか?(オニーッ![ちっ(怒った顔)])」
ベッドの柵にしがみついて上体を起こしてナントか座ってみた。
心臓バクバクで頭はクラクラ・・あぁ~、もう無理ッ!

ギブアップした私にオニ看護師さんは、
「開腹した人だって、皆さん翌日には立って歩くんですよ[exclamation]
・・んな事言われたって無理なモンは無理・・。
「じゃぁ、また後でやってみましょう。
 せめて足だけは動かしてて下さいね!」と出て行っちゃいました。


そーなんですよ~~。
昔は、開腹手術なんぞをしたら一週間くらいは安静にしてたけど
今は術中及び術後にエコノミー症候群になり易いとの見解から
術中にはピッチリしたハイソックスを履いて機械で足マッサージして
術後は、出来るだけ早いうちに立たせて歩かせるんです。
それの意味は重々承知しているのですが、
実際は熱と寝不足でかなり辛い状況なんです。

しかし、悔しがりの性格がムクムクと出てきて・・・
ちょっと呼吸を整えてから再チャレンジです!
時間を掛けて同じ行動をやってみました。
・・ベッドの縁に腰掛けるのまでは、さっきと同様にクリアです。
そして、ベッドの手摺りに掴まりながら・・・・・立てました[exclamation×2]
立てればあとは楽勝~!です。
麻酔薬が入っているペットボトルのような容器を首に掛け
(メッシュのボトルケース&紐付きです)
おしっこの袋を点滴スタンドに引っ掛けて、
そのスタンドをお供に歩行開始です。(私って、凄~い[手(チョキ)]
窓の傍まで行ってみました。
「ヨ~シ!ミッション・コンプリ~~ト[るんるん]」と
ベッドに横になってもイイご褒美を自分に与えました。(笑)

暫くして、アノ看護師さんが来た時、自慢げに
「あの後、もう一回チャレンジして、歩きましたよ~!」と。
「そう、良かったわね。」
「お見せしましょうか?」
「イイわよ。」
「イヤ、是非看護師さんには見て貰わなくっちゃ・・」(嫌なヤツ丸出し)
出来たからどうと言うワケではないのですけどね・・。
この辺のトコがまだ成長しきれてないのかも? f(^^;


成長しきれてないと言えば、
夕方回診に来た外科の若いドクターとも軽い攻防戦がありました。

背中に刺さっている「硬膜外麻酔」が胸(心臓)を圧迫するようで
軽く気持ち悪いんです。(麻酔薬の影響かも知れませんが・・)
その旨を伝え、「これはいつ外れるのですか?」と聞いたら
「あぁ、それね。多分明日の午前中には外せると思います。」
ここまでは良かった。・・・が、この後このドクターから
「うちでは腹腔鏡下術の時には、あまりやらないんですけどね~。」
と、ちょっと引っ掛かる事を言われました。
ナンか、「あなたの希望でやったんでしょ」というように聞こえて
「これは、麻酔科のドクターに勧められたんです!」と反撃。
「そんな事はないと思いますよ。」ドクターも応戦。(^^;
(どーして断定出来るのさ・・)
「ま、言った言わないの水掛け論になっちゃいますから」と
逃げられてしまいましたが、
どっちが成長しきれてないのだろう???


夕方に待望のガスが出ました。
やっと水を飲んでも良いと言う許可が出ました。
たかが水でも丸2日振りなので、恐る恐る飲みました。
食事はまだお預け・・・。

手術翌日と言うのに、何だか大変な一日でした。
まぁ、その後を思えばあの時 叱咤激励(激励はしてないか・・^^;)
してくれた看護師さんには感謝しなくちゃいけませんかねぇ~。
しかしながら、その後は何故か退院まで
その看護師さんが私の担当になる事はありませんでした。(爆)


・・続く。


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MAME

カンクリさんの頑張りにnice!をポチっと。

術後の熱は、いつまで続いたんですか?
その後の痛みは治まったんでしょうか?
やはり、大手術って感じがしますね。
それにしても、若いドクターはKYですね~!
その人の立場になって考えなくては…まだまだ修行が足りませんね。(笑)
by MAME (2010-01-24 20:53) 

へー八郎

毎度おおきにm(__)m
最近は随分と術後の処置も違うんですねぇ('◇')ゞ
いやぁー勉強になりますm(__)m
by へー八郎 (2010-01-24 22:26) 

カンクリ

>MAMEさん、
頑張りと言うよりも意地っ張り”でしょうかねぇ~。(笑)
熱は、38℃台が3、4日、それ以後も一週間位は37℃台でした。
傷の痛みも退院までにはかなり治まりました。(^^)b
外科に限らず若いドクターは、患者との会話がイマイチですねぇ~。用件だけを伝えると言うか、とっても事務的で・・。(^^; もっと患者とは「心」で接して欲しいと思います。

>ヘー八郎さん、
そーですねぇ。昔とは違って、泣き言を言ってられないくらいの頑張りが必要みたいで・・。(^^; でも、実際に血栓が肺や脳に飛んでる例もあるようなので、充分に気をつけなくてはならないようです。
by カンクリ (2010-01-24 23:16) 

とり

病院スタッフ、先生の皆様へ。
術後なんだからもっと優しくしてあげてください。
by とり (2010-01-25 07:01) 

カンクリ

>こけもも:さん、
御訪問&nice!を有難う御座いました☆

>とりさん、
そうですよねぇ~。
そうじゃなくてもか細い神経の持ち主なんですから・・ん?(^^;



by カンクリ (2010-01-25 20:30) 

蒟蒻娘!#303

先輩の頑張りにnice!
主人の主治医は手術三日目に起きて歩く指示を出し、看護婦さんに止められましたぁ・・・(>_<)
脳外科の手術でも二日目から歩けるみたいでしたが、一回目の手術では症状が重く二週間はベットの上でしたが、二回目の手術では、確かに歩いてましたねぇ^^;

入院中は、昼間はしっかり起こされてましたよぉ・・・
昼間寝てると夜寝れないから、看護婦さんは起こして廻ってましたわぁ(爆)

by 蒟蒻娘!#303 (2010-01-26 22:45) 

カンクリ

>蒟蒻娘!#303さん、
だから・・頑張りじゃなくって「意地っ張り」なんですよ。(笑)
やっぱり脳の手術でも割とスグに歩かせられるんですね?!
そーなんです。お昼寝しちゃうと、夜が大変で・・。(^^;
そうじゃなくても、消灯が21時とかなんですから~~。
入院録、一気に読んで下さったようですね。お疲れ様です・・。
もう少し続きますので、お付き合い下さい。 (^^)b
by カンクリ (2010-01-27 13:52) 

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